第67話

その後はお兄ちゃんがその女の人に殴り掛かりそうになったのを止めたり・・・



私は痛がる暇さえなかった



産まれて初めての修羅場は謂れのない濡れ衣



警備員に連れて行かれる女の人を見て、そこで改めて痛みに気付き



頬を抑えると谷川さんが「ごめんね」と、叩かれた頬にキスして抱きしめた



私は谷川さんを突き飛ばし・・・グーで思いっきり殴った「サイテー」の言葉と一緒に



産まれて初めて男の人を叩いたのもその日が初めて



そしてキスされたのも、抱きしめられたのも・・・

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