第14話

俺は南から視線を逸らさず歩みを進める



驚いてる南



その筈だ



俺は今まで名前を呼んだ事がない



しかも、何処であっても声をかけた事など一度もない



その俺が名前を呼び、引きとめた



目の前に立つとハッとして俯いた南



「誰だ…」



俺は南の隣にいる男に問いかける



「…っえ?オレ?…あっオレは「言わなくていい!!」」



南が男の腕を掴みながら遮る

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