第21話

voice~side



「紫音?何処か行きたい所ある?」



「う~ん…私、分からない。でも、こういうの初めてだから何処でも嬉しい。渉も一緒だから」



紫音は家族での思い出が少ない。友だちとの思い出なんて一つもない。



でも、これからは人よりもたくさんの思い出を作る事が出来る…俺と一緒に・・・



「じゃあ、ブラブラして気になった所に入ろうか?」



「うん!」



俺は紫音の肩を抱き歩き始めた



「渉?どうして手じゃないの?」



「今日はデートだから、いつもより紫音を甘やかすの」



「///はぃ…お願いします」

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