第85話

「なんで…?なんで…今じゃなくてもいいのに・・・うぇ~んっ」



彩「し、栞?・・・どうしたの?」



栞「だって…グスっ・・・みんな真剣に話してるから入りずらくて・・・待ってたら話しが聞こえてきて・・・紫音!!!あたしが守るから!あたしが側に居るから!」



コイツ・・・



栞「恵さん!あたしに任せて。絶対に紫音を幸せにするから!」



恵「………」



智「バカ・・・それは栞じゃねぇだろ…お前、いきなり来てそれかよ・・・」



栞「だって・・・」



「だってじゃねぇよ!紫音は俺んだ。お前には渡さねぇよ」



俺は紫音の腕を引っ張り抱きしめ



「紫音は俺が幸せにすんだ。誰にも渡さねぇ」



櫂「・・・渉くん…誰も取らないし、邪魔しないよ。だから・・・紫音ちゃん、離してあげて。・・・苦しそうだから…」



「あっ!・・・ごめんっ、紫音?大丈夫?」



大きく息を吸い込みコクコクと頷く



「紫音?ホントに平気?横になる?」



俺は慌てて話しかける



「…だいじょうぶ」



俺に微笑みかけそっと寄り添う



直「ぅうんっ。そろそろ話し戻していいか?」



俺たちは話しを戻した

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