第68話
俺の隣でスノーと遊んでる紫音に
「紫音?これから彩ちゃんのトコ行かなきゃいけないんだけど、少しだけ頑張れる?」
「・・・彩さん?・・・好き」
「紫音!!好きは俺だけ!ね?」
「うふふ・・・渉、好き」
「ん!俺は大好き!・・・って・・・。今はそうじゃなくて・・・」
「・・・大丈夫。頑張れる」
「ホント?」
「ホント」
「分かった。彩たちの両親と、あと1人いるけど、・・・それは大丈夫?」
「ご両親?っと・・1人?」
「あぁ、俺が働いてるトコは彩ちゃんと智の両親が経営してるんだ。それともう1人は俺たちの友だちで彩ちゃんの親友の栞って子。そいつも一緒に働いてる」
「・・・親友…。」
「そいつは、はっきりした性格で、きっと紫音とも仲良くなりたいんだ。害はないから大丈夫!」
「・・・ぅん。頑張る」
「じゃあ、智に連絡して行こう」
コクコクと頷きスノーをギュっと抱きしめる
「もちろんスノーも一緒だよ。」
パッと顔を上げ笑顔になる
トゥルルルル
「どうだ?」
「これから行くわ」
「あぁ、待ってる」
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