鼓動

第46話

くすぐったい感覚で目が覚めると紫音が俺を見下ろしていた



「おはよ、紫音。」



声を掛けるが顔を赤くして目を逸らしてる



「・・・?どうしたの?」



落ち着きがなくキョロキョロしてる紫音はまるで悪戯が見つかった子供みたいだ



ん?悪戯?・・・そういえば目が覚める前、くすぐったかった様な・・・



「紫音?・・・キスしよ?」



紫音は口元を隠し真っ赤になってる。やっぱり・・・



俺は紫音に近づき頬におでこにキスをする



くすぐったいのと恥ずかしさで逃げようとする紫音の腕を引き寄せ抱きしめる



「・・・渉・・・ドクンってしてる」



「あぁ。紫音が側に居るといつもだよ」



「あたしもしてる?」



「フフッ・・・してる」



「そっか・・・なんか嬉しい!」



「それより・・・キスしていい?紫音だけずるいよ」



「えっ・・・起きてたの!?・・・っっ」



離れようとする身体を引き寄せキスをした



触れるだけのキスから伝わってくる『もっと』



それに答える様に髪に指を通し少し深く



紫音を下に組み換えると少し目を開け『もっと』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る