side おじいちゃん
第18話
私は、今の娘に違和感を覚えた。
昔、私は息子に結婚を反対してその女性との子ができたことを知った。でも私は息子の嫁である女性を許せなかった。
そしてある日、女性にこう言った。あいつの結婚を許してやる代わりにその娘を施設に預けろと。その女性はこの子を施設に預けません。絶対に。私はどうなってもいいといい、施設に預けなかった。
さらに私は治療費を出す代わりに子供と離れろといった。
女性は絶対にしませんといい切った。すると孫はなにを思ったのか、自分から行方不明になった。あれから10年たち、息子はその女性を嫁として迎えることを許せといい、私もあの時の事を後悔してしまった。
嫁は本当に器量もよくいい性格なのに、なんで私はああいうことをしてしまったのだと自分を悔やんだ。
あれ以来、嫁を自分の娘だと思って、できる限りのことをしてやろうと思った。
私は、嫁と息子を呼び、自分のしたことを詫びた後、こういった。
今から、弁護士の大友先生が来てくださる。わしは孫を探したい。会いたい。そう思ってる。」というと、「お父様、結婚を許してくださってありがとうございます。娘に会えるなら会いたい。そう思っています。でも私のわがままな気がするんです。」と嫁が言った。
「お前はわしの娘も当然なんじゃ。だからできることならしてやりたい」といった。「麗華、お前は今まで我慢してきたんだ。娘を抱きしめてやりたいと思ってるんだろう。それはわがままじゃない。俺もお前が嫁として頑張ってくれてることを誇りに思ってるよ。だから。」という息子の言葉。そしてしばらくして弁護士の大友先生が来て、依頼を引き受けてくださった。「我々も全力で探してみます。」といってくださった。
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