第7話
「兄貴行ってきます」というと隼人と一緒に急いで出勤のために病院に向かう。もし昨日、真菜ちゃんが気づいてくれなかったら、危なかったよ。病院は冷たい冷気があるし、病院も俺の事を知ってるから大丈夫。僕は全身科の診察室で患者さんを診察する。
すると、次の患者が真菜ちゃんだということにドキッとした。
こんにちわ。というと真菜ちゃんはビクついてた。
今日はどうしましたか。と聞くと、緊張しているが、ちょっとめまいがするんです。という。ほかの科が彼女を回してきたのには、このめまいだったのだ。血液検査も異常なし。血圧もちょっと低いけど、正常範囲内。メニエールでもないしね。もしかしたら、少し緊張してるのかもしれないと、僕は彼女の呼吸を確認すると、ある症例を思い出したのだ。原因は過呼吸でそれが続くとめまいが出ると。僕はベットに寝かして服の上から聴診器を当てながら、「昨日の夜はどうでしたか」と聞く。「あまり眠ってないです。それにリストカットをしてしまいました」という真菜ちゃん。怒らないようにこういう。「リストカットは頻繁的にやりますか」と聞く「学校の休みの日は比較的やりません」という彼女の闇は昔の話につながってるような気がした。どうしてだろうと思い、学校という話で彼女はその学校に苦しんでることがわかるが「真菜ちゃん。このことは親には言ってないの」と聞いたら、「はい」というので、「真菜ちゃん、そんな大事なことは両親と相談してもらえると助かるけど、次に来るとき親にも来てもらって。それと、薬は軽い安定剤を1週間分出しておくよ。それと辛いときは必ず、病院に来ること。いいね。大丈夫。治療が終わるまで僕は見放さないから」というと真菜ちゃんは「はい」といい、帰って行ったのだ。
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