衝撃的な出会い

第91話

「多分、まだあまり慣れていないのでしょうか、失敗ばかりしているパフォーマーがいたのです」




「他のパフォーマーの周りには人だかりが、沢山出来ているのに、この人の周りだけ誰も見物人が居なかったのです」




「僕は、この人が可哀想になり見物する事にしたのです」




「この人のパフォーマンスを観ていたのは、僕1人だけでした」




「にも関わらず、失敗ばかりしていましたが、僕1人の為に“一生懸命”やってくれるのです」




「正直、衝撃を受けました」




「この人を観てると、イジメに合いひきこもっている自分が恥ずかしくなったのです」




「この人を観てると、僕も何か出来そうな気がしてくるのです」




「何を隠そう、その人こそが18年前の蛸橋さんだったのです」

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