遅刻

第23話

「ヤバい!」




「遅刻するっ!」




心配をよそに、案の定飛び起きる幸せ者。




慌てて着替えリュックを背負い部屋を出て行った。




ドアが思いっきり開いたままだ。




多分、泥棒に入られた時も、こんな感じだったのでしょう。



でも心配いらない。



もう、盗られるものは何もない。




最寄りの駅まで猛ダッシュ。




途中で、何かを忘れた事に気づき、取りに戻る。



ここで時間のロス。



忘れたのは財布。




財布をポケットに入れ、また猛ダッシュ。




またしてもドア全開。




駅に着くが、切符を買う時、焦るあまり小銭をバラまく。




またもや時間のロス。




そして、ようやくホームに辿り着くも、思いっきり駆け込み乗車。




本当に迷惑な男である。

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