第17話

そして生徒会室に入り、みんなそれぞれの場所に座り、あたしはソファーに座った。

「…美月ちゃん。なんか怒ってるみたいで怖い。」

竜くんがそんなことをつぶやいた。

…施設にいた時も、そんなこと言われてたっけ。

あいつら元気かなーってきっと元気か。



「それで、あたしに何か用?」

なんか面倒くさくなってきた…。

「ちょっと。聞きたいことが、ね。」

眼鏡のブリッジを指であげる瑛くん。

隼人くんは口元に手を置き、こっちを見ている。

「あたしはない。」

「俺らはある。黙って俺らの質問に答えろ。」

…俺様だなぁ。

仕方がない。

あーもう面倒くさいな、ほんとに。

「わかったわかった。わかりました。答えりゃいいんでしょ。で、なに?くだらない事だったらマジ、竜くんがどうなっても知らないよ。」

あたしは竜くんを睨んだ。

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