第16話

「美月ちゃーん。また生徒会室に来てくださいなー。」

「どうして、あたしが行かないといけないのよ。」

「聞きたい事があるからです。」

冷静に答えたのは、瑛であたしの目をじっと見ていた。

見つめられた美月は、目を逸らし、窓の方へ目を移した

すると、隼人は美月の机の上にドンっと手を置き、美月を見た。

「会長命令だ。でないと、転校の事をチャラにするぞ。」

「……。」

すごい、脅し文句だよ。

どうして、あたしが呼ばれないといけないの!?

また隼人が言った。

「どうする? 行く? 行かない?」

隼人はニコッと笑っていたが、目が笑っていなかった。

「はい、はい。わかりました。行けばいいんでしょ。

行・け・ば!!」

あたしは隼人の目を見て、睨んだ。

そして、カバンを持って仕方がなく彼らについて行った。

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