※彼らの恋愛事情

11

「ねぇ、いつまで待たせるのよ楓ちゃん!」


「無理だって言ってるじゃんか!行けないから、タクシーで帰ってきて!切るからね!」


一方的に電話を切られ、銀座の道真ん中で、立ち尽くすこととなった優希だった。


「もう!なんなのあの子は」


両手にショップの紙袋をさげ、身動きが鈍くなった所で


「あの…良かったらもちましょうか?」


「おい、陸なにやってんだよ」


「なんだよ望!人助けだよ」


なんなの、この人達…


望と呼ばれた人が


「あのすみません、こいつが余計な事を…ほら、すみませんしろ」


無理矢理頭を押さえつけられている。


「あら、いいのよ、私の方こそごめんなさいね」


良く見なくても、望と呼ばれた男はイケメンだわ!

ちょっと、あたしのタイプドストライクよ!!

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