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「ごめんなさい、寝てた?」


「起きてましたけど…こんな時間に何かありました?」


翔さんと向かい合わせの人の姿がはっきりとわかるまで、少しかかったけれど、装いからして…


初めて見る人だった。


男だけど、話し方や仕草は女の人みたいだ。


『優希さん』

と翔さんは、呼んでいる。


「わかった。じゃあ明日」


俺の事に気がついたのか


「あら、ごめんなさい起こしちゃったかしら?」



「大丈夫です!起きてましたから」


「あら、初めましてね!」


「あ…はい。あの俺…」


「そのままで良いわよ」


ベッドから起き上がってはいたが、もそもそ出て行こうとして、それを阻止された。

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