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散歩から戻って来たアタシとクロに気がついた八重ちゃんが、家の中へと促してくれなかったら、アタシはそのまま帰っていたわね。


「で、なんでアンタが居るのよ!」


向かい合わせに座った望に鋭い目つきになっていたアタシ。


「なに、そんなおっかない顔して、ほらシワ」


八重ちゃんにおでこのシワを指さされてしまう始末。


「昨夜家に泊まったのよね」


「はぁ?女の所にでも行けば良かったじゃ無い」


「おい」


「何よ」


「お前…いい加減にしろよ」

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