2
「いってらっしゃい」
空港まで見送ると言われたが、そんな事をしたら強引にでも連れて行ってしまいそうだからここで良いと、自宅マンション玄関までだ。
空港までは竜が送ってくれる事になっているし、既に下に車を付けている。
「…みずき…」
いつもより口数は少ないのはお互いだった。
「竜来てるから、そろそろ行くわ…」
「…うん。」
玄関のドアに手をかけたが振り返り
「戸締りちゃんとしろよ、何かあったら直ぐに誰かに連絡する事、それから」
「わかってる。大丈夫だから…」
「あぁそうだな…じゃあ…行ってくる」
「うん」
行ってらっしゃいのキスをしたのはみずきの方からで…
無理した笑顔を崩さないうちに家を出た。
きっとアイツはあの後泣いているに違いない。
そう思っていたが、どうやらそれは違っていたようで…
その後急いでマンションを出て、俺を追って空港へと向っていたんだ。
空港でアイツの声が聞こえ
「いってらっしゃーい!」
思わず笑みがこぼれた
谷田亮〜fin〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます