第78話
アレ?
どーいうこと!?
今になって貸すのが、やだとか!?
だとしたら、凹む…。
差し出した手を引っ込めようとしたら、ガッとその手を掴まれた。
「首の後ろ…塗るの難しいから……塗ってあげる…」
あたしと目を合わせることなく、顔を真っ赤にしてそんなことを言ってくれる女の子。
あっヤバい!!
鼻血が出そう。
何、この可愛い子!!
大人しく手を引かれ、女の子のお気に入りの席に座らされる。
そこで、お客様の席を行ったり来たりしてる花音さんを見つけ……。
「~~~~~~っっ!?!?」
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