第66話
「ぐあっ!?」
にゅっと長髪の前に手が現れたと思ったら、長髪が呻いた。
ミシミシと音がして、長髪の体が浮いていく。
「あぁああっ…」
あっ!!
長髪のホイッスルを持つ手が力を失っていく。
あたしはすぐにホイッスルを奪還して自分の手の中に大事にソッと閉じ込める。
やっとかえってきた。
そこで漸く、一息ついて肩の力を抜く。
もう大丈夫。
「なっなんだっっテメェ!!そいつを離し…ギャァァァア!!」
一時、呆然としてたアゴひげが長髪を助けようと動き出したはいいけれど、今度はアゴひげもミシミシと音を立てながら宙に浮いた。
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