第11話
頬から手を離し立ち上がる。
頷いたハイネが立ち上がるのを確認して俺は部屋から出た。
「お前の頭突きはマージ痛ぇ…」
廊下には、未だに転がってる桂が居て、んなことを呟いてくる。
「誰かさんのおかげで鍛えられてるからな」
「おーう」
わざとらしく天を仰ぐ桂。
誰かさんとはもちろん毎朝懲りずにハイネの部屋に忍び込むコイツや竜ちゃんのことで。
イラッとした俺は桂の両足を掴むと廊下を引きずって進む。
「…八雲やん…それは…ちと…危ない…ぎゃーーっっ!!」
ゴンッガンッ!!という小気味良い音と桂の悲鳴とともに1階へと階段を降りていく。
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