第31話

「"死桜"が"姫"四堂櫻子。今から、あんたをボコる女や。よろしゅう」



「なぁっ!?ハァッ!?」




カツン…。




わざと足音を立てて、近付いてくる四堂櫻子。




「"黒豹"のアホ共が」




カツン…。




「女だから手をあげんやと?大切なモンを奪われときながら。生ぬるいんじゃ。それで族とか、ホンマ笑わかす」




笑うとか言いながら、その目は驚くほど冷たい。



全身から冷や汗が出る。


この女…本気だ……!!

逃げなきゃ…




ダァァァンッッ!!!!




「きゃぁぁぁぁっ!?!?」



「これ、今流行りの壁ドンっちゅーやつやろ?」



「か…壁ドン!?」




足でやるコレが!?



あたしの顔の横には、この女の足が壁に叩きつけられてる。




「知ってることは全部喋りや。じゃないと今度は、この足顔にめり込ますで?」



「なっ…なんなの!?あんたっっになんの関係がっ」

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