第15話

太陽の色。




でもな、お前こそが"太陽"だ。



俺の"光"




初めて逢った時、またどうせコイツも俺を見て怖がる。そう思った。



けど、お前はいきなり金🌕蹴りを始めるわ、失敗すればし舌打ちするわ。


めっさ、笑ったわ。



"妹"と口にした俺に、それは嬉しげに笑ってくれたよな。




それがどれだけ、俺の捻くれた心を救い、癒してくれたことか。




"蓮くん!!"




笑顔で呼ばれる名前。




「お願いします!!大事なっ俺の大事な妹のことなんだ!!そこで話すだけでもっっ」




ブツッ……




インターホンが切られる。




「クソッ!!」




歯痒さに壁を殴り付ける。




「諦めてたまるかっ!!」




チビネもきっと頑張ってる。




もう一度、インターホンを押そうとすれば。





「お嬢様!!いけません!!」


「!!??」




そんな声が聞こえてきた。




そして、泣きそうな顔でこっちに走ってくる彼女と目が合う。





待ってろ。チビネ。

必ず!

必ず、見つけるーー。

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