Louis
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今日お腹が空いてることが余りなかった私たちは晩ご飯と言って、軽いおつまみと薄いハイボールを胃に入れてお腹を満たす。
昂「ハイボール、慣れてきた?」
と、私の酔いを心配する昂はじっと私の目を見て安否確認する。
瞳「慣れてないけど、健康にいいから。」
ダイエット中にも飲めるハイボールはすぐに肉がつく私には最強の味方。
そう言いたいけど、肝臓にはラスボス級に攻撃してきて今日は半分飲んだところで顔が熱くなってくる。
昂「飲みきれなかったら俺が飲むよ。」
瞳「いいの。私も鍛えるの。」
昂「酒は鍛えるために飲むもんじゃないよ。」
まだシラフな昂は真っ当なことを行って店員さんに冷えたおしぼりと氷いっぱいの水を頼んだ。
昂「そろそろ部屋の更新だよね?引っ越す?」
と、昂はふと思い出したかのようにあの部屋をどうするか聞いてきた。
瞳「…そうだった。」
あの家に越してきて2年。
引っ越しは3回目で開けてないダンボールさえあるのに、もう更新する時期がきちゃった。
瞳「引っ越そうかな。」
あそこは利便性高いし今まで住んでた家の中で1番過ごしやすかったけど、昂との思い出がいっぱいになったからこれからのことを考えて引っ越しするのが正しい気がする。
昂「どんなとこにする?同じ駅で違う物件探す?」
と、昂は私とまだ一緒に住む気らしく、自分の携帯に物件情報アプリを入れて最寄りの駅から物件を漁り始めた。
瞳「…自分で探すよ。」
昂「一緒に探すの楽しいじゃん。」
瞳「そういうんじゃなくて…」
昂「別れたい?」
全部の上部を引き裂いた昂は携帯の向こうから潤む私の目を見ていつにも増して悲しそうに笑顔を作り、魔が悪い店員さんが持ってきた冷たいおしぼりで私の顔の熱を冷ますように首を冷やす。
それがまた蕾を思い出して私は今まで心の中で何度も言っていた『ごめん』を昂に伝えた。
環流 虹向/ピンヒールでおどらせて
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