おつまみ


大都会というコンビニで


私は必要なものを買い揃えたのに


君は棚からぽろっと落ちてきた



『僕を君のものにして』



そう聞こえた気がしたの



だから私は君を手に取って


ふたりだけの部屋を買って


ふたりだけの時間を作った



あの日、一度だけだと思ってたのに


君は味わうごとに甘味と旨味が増していって


私の“あれ”を掴んじゃったの



けど、


恋人にも


友達にもなれなかったね



ただの知り合い同士


2人して帰る場所がないもの同士



それだけが唯一


君と私が同じだったこと



その共通点がなくなった時



私と君は

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