構成

ケイさんに突かれるたびに体全身に電気が走り抜けるような腹痛がするけれど、この痛みがだんだんと気持ち良くなってきてるのは好きな人だから?


そんな疑問を1人でぐるぐる考えていると、ケイさんは私を押しつぶすように乗りかかってきてうつ伏せのまま腰を打たす。


すると、私に夢中なケイさんはシーツにしがみついていた私の手の間に指を滑り込ませてきて恋人のように手を繋いでくれた。


それだけで顔が見れなくても嬉しくなってしまう私は痛みもさっきの発言もすっぽり忘れて、思考離脱をしているとケイさんの口がまた私の耳元にやってきた。


ケイ「…なか、だしていい?」


と、ケイさんは動きを止めて聞いてきた。


私は一瞬何のことを言ってるのか分からず、一呼吸の間をおいて首を振る。


ケイ「なんで?」


…なんでって言われても。


優愛「あかちゃん、出来ちゃうし…。」


彼氏でも旦那さんでもない人に中出しされるのはさすがにアバズレビッチの“低浮上らむちゃん”こと佐々木 優愛の私でも無理だよ。


ケイ「俺の子ども欲しくないんだ。」


優愛「そういうことじゃ…」


ケイ「いいよ。出すし。」


と言って、ケイさんはさっきよりも激しく腰を打ち付けて私の中に自分の子どもを植え付けようとしてくる。


そんなケイさんが怖くて自分から逃げられないことに泣きそうになっていると、ケイさんはいつも通り私の中から離れて今回は指で遊んだお尻の穴に向かって子どもの元をばら撒いた。


ケイ「お尻ぷりぷりで揚げパンみたい。」


何を言ってるか分からないケイさんはばら撒いたシュガーコーティングが落ちないように割れ目に指先を入れてすくい上げ、腰の方へ垂らして遊ぶ。


その謎行動がケイさんの気持ちをもっと隠すと、さっき飛び出た子どもの匂いがこっちまでやってきた。


優愛「てぃっしゅ…。」


私はこれ以上ケイさんの奇行を見たくなくて床に置かれているティッシュに手を伸ばしていると、その上をTVの灯りで照らされてテラつく手が通り先にティッシュを3枚取った。


ケイ「今日、泊まっていきなよ。」


優愛「…え。」


ケイさんは本当に何を考えてるか分からず、あまり提案してこない宿泊を今日に限ってしてきた。


ケイ「勉強教えてあげる。ちょっとは学校行く気になるんじゃん?」


勉強が出来ただけで学校に行く気分にはならないけど、確実に私よりは勉強が出来るケイさんに教えてもらうのは気分が上がる。


けど、コンビニって言って出たから今日はお財布と携帯しか持ってきてない…。


せっかくケイさんが提案してくれたのに、チャンスを不意にしてしまった自分に反省しているとティッシュでぬめりを拭き取ったケイさんはまた指先を割れ目に沿わせて穴の入り口に立てた。


ケイ「勉強と慣らし、どっちにする?」


優愛「…勉強道具持ってきてない。」


ケイ「じゃあこっちしかないね。」


と、少し湿り気のある指先をケイさんは入れてきて声にならない叫びを私から上げさせる。


ケイ「可愛い…。1本全部入れてみていい?」


優愛「だめっ。」


私は食い気味に拒否して自分の腕を後ろに回し、ケイさんの手首を感覚で掴む。


優愛「…そこはおとなになってから。」


焦って言った意味の分からない言葉にケイさんは残念そうにため息をついたけど、指は抜いてくれた。


優愛「私がおとなになったらあげる。」


私はずっと顔を見せてくれないケイさんを一目見ようと、首をひねって後ろを振り返ると目の前にケイさんの顔があり肩で驚く。


ケイ「優愛が大人になる日はいつ?」


と、驚いた肩に優しくキスしてきたケイさんは少し眠そうな目をしながら私を見つめてくる。


…いつ、かな。


成人式は来年だけど、お酒もタバコも一緒には楽しめないし、まだ高校生。


みんなの大人の基準って本当はどこにあるんだろ。


優愛「…なったら言う。」


ケイ「待ってる。」


そう言ってケイさんは私の伏せかけた瞼にキスをして、ベッドに寝転がりいつものようにくつろぎ始めた。


けど、私は時間が時間だし勉強道具がないので今日は家に帰らせてもらって大人になる勉強もすることにした。



環流 虹向/愛、焦がれ

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