卒業式の一波乱

第1話

「こちらはどこに置きましょうかー?」


「こっちにお願いしまーす」



隣同士の私たちの家の中間に、トラックが1台止まってそれぞれの家から段ボールを乗せてから2時間。



私は、彼…まーくんと一緒にマンションにいた。



忙しなく青い服を着たお兄さんたちが出入りを繰り返す。



「まーくん、これどこー?」


「それはリビングでいいよ。

あー、これは優弥のやつだ」




私たち3人は、家から車で2時間程離れたマンションに住むことになった。


まーくんの双子の弟、優弥(ユウヤ)の部屋と、私たち2人の部屋は隣同士。

実家も隣同士だったので、まーくんがこちらに来ただけで3人の距離感はほとんど変わっていない。



今日は引っ越しを行なっている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る