第13話

5分ほど経った頃。


「麻耶!」



制服姿の女の子が走ってきた。


あれ、これ、さっきの電話相手か?

もっと大人かと思っていた。



彼女は、俺たちの姿を見つけると男性と一緒にこちらにやって来る。



「すみません、電話の方ですか?

ご迷惑おかけして申し訳ありません。


目離した隙にどこか行っちゃって…、本当にありがとうございました」




近くに来て、隣町の私立高校の子だとわかった。


赤いリボンだから…、確か、2年生だ。



「いえいえ、大丈夫です。

バンドエイドしか貼れなかったので、後で消毒お願いします。


あと、これ…」




男性に麻耶ちゃんを渡しながら、カバンからココアを出して渡す。

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