第19話
なんで司が"そばにいて"なんて言ったのかわからない。
そして、なんで私が素直に頷いたのか、も。
「じゃあ、始まるから準備してくださーい!」
先生の呼びかけで離れた手。
なんだか寂しく思ってしまっていた。
みんなの思い思いの演技を見ながら、さっきまでの緊張が嘘のような司の演技を見て、繋がっていた自分の手を見比べる。
まだ司の感覚が残っていた。
終盤に近付くと、保護者の、自分の子供を撮る手が止まり、魅入るかたちになっていた。
何故か司は台詞が多くて、けれども間違いもせずに正確に言っていく。
カッコイイ、そう思った。
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