第7話

「ははっ、君江(キミエ)、積極的だなぁ」



隣の男の人、お父さんに笑われながらも笑顔で握手を交わした私たち。



後から聞いたら、君江ちゃんは今までに引っ越しが多く、あまり友達が作れなかったらしい。


今回が最後の引っ越しだったため、嬉しさで張り切ったと聞いた。



その後、両サイドも向かい側も同じ歳という偶然に、子供たちが仲良くなるだけでなく親同士も仲良くなった。







――それが、私たちの始まりである。

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