不誠実な果実と無益な花
ハルヤマチコ
第0話 わからないもの
「私は人間がわからない」
物心ついた時から思っていたことだった。
何故なのか。
答えは「わからない」。
家族ですらも”わからない何か”である自分にとって、自分自身すらよくわからない存在なのである。
おそらく大抵の人は「そんな馬鹿な」と思うかもしれないが私がそうなのである。
これは、そんな私の話だ。
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