春麗【朝のあじ、ふんふふん】歌詞みたいな作品

 良いことあって、ふんふふんとリズミカルに口ずさむ。味のあじあじ、ふんふふん。


 雨音のあじあじ、ふんふふん。香りと音のふんふふん。


 雨一つでも場所が違えば、新たな発見ふんふふん。全部違うよ、ふんふふん。


 音も色々、香りも色々、ふんふふん。────これは何の香り? なんの音?


 ふわとろな卵焼きを作る音、コトコト淹れたコーヒーの味。焼き上がるパンの香り。


 ポツポツと小さな窓をノックする音、光が反射してお皿を彩り、朝の味を知らせる。


 昨日の雨が嘘みたい。


 月の下、アスファルトを叩きつける雨音、頬をつたう雫に切ない味がにじんだ過ぎ去りし日。


 もう大丈夫だ。今日の雨は一味違う。


 これは君だけのもの。君だけの世界。


Fin.





あとがき

詩、またはオリジナル歌詞創作です。


ほら、あなたも一緒にふんふふん。見つかるかな。



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