第80話

アリウスは針を投げた。

魔法であしらわれてしまったが、体勢を立て直す時間稼ぎにはなった。


「ただの、わがままじゃないか!…兄さんには、昔からひねくれたところあったよね……」

「死に損ないが!」

「僕は兄さんのそんなところが嫌いだった!!」

背中の痛みに耐えてアリウスは走る。


針を投げて気を反らす。

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