第56話

キセキは河近辺をうろうろしていた。

何度も同じところを行ったり来たりしては、しきりに首を傾げている。


「あったか?」

「ない」

キセキは唸る。

「どうしたの?」

「魔法をかけた痕跡が見付からないんだ。これだけ広範囲ならあるはずなんだけど……」

サナトレの問いに答えてまた唸った。


「買ってきました~」

「早っ!!」

アリウスが膨らんだリュックを置いて、武器を出す。

「これがサナさん。これがスルムさん」

「ありがとう!重かったでしょ?」

「これくらい良いトレーニングになりました」

アリウスは爽やかに笑った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る