第25話
キセキは完全に自暴自棄になっていた。
アリウスが腕を掴んだのにも気付かない程に。
飛ばされないようサナトレを抱えて伏せていたアリウスだったが、これはいけない!と思い、サナトレとスルムの手を繋がせた。
「アリウス?」
「頼みます」
酷く真剣な表情は鬼気迫るものがあり、スルムはそれ以上何も言えなくなった。
キセキの腕を掴むと、総毛立った。
腕も冷たかったが、魔力の底知れない冷気に身を震わせた。
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