第115話

ただ、口だけが笑っていてますます薄気味悪かった。

女は無言で去っていった。ズルズルと何かを引き摺って。










フードの男が闇に囁いていた。

 オモシロイ……

どこからか声がしてぞろりと闇が動いた。


闇の中から屈強な体躯の男がのっそりと現れた。


「挨拶程度に出向こうぞ」


フードの男は軽く頭を下げた。

「魔王様」

すかさず青年が呼ぶ。

「……自由にするがよい」

魔王の睨みにも怯まず含み笑いを浮かべる青年。

フードの男が杖を軽く一振りすると、三人の姿は消えた。

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