第105話

その言葉を理解する頃には、男は悔しげな表情をしながら、へなへなと崩れ落ちていた。


武術専門で武器を使えないアリウスは、いつも接近戦だ。

針も治療のを応用しているだけ。


殺気に振り返りかけた時、「が!?」「うあっ!」二つ声が上がり、武器の落下音が響いた。


瞬時に男たちに刺さったナイフとそれを投げた主を把握する。


どうも…

バキッ

ありがとうございます

ガキッ!

…まだまだ、

ゴキッ!

修行が足りないな…

ボキッ


乱戦の時は助け合ってなんぼなのに、律儀に心の中で礼を言い、反省までしてしまうのだった。

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