第83話

端整な顔立ちではないけれど、肌の白さと黄緑の髪は正にエルフのものだ。


ただ、口調と格好が台無しにしていた。

「ああ……恐らく…」

オリシアはグラスを持ち上げ答えた。見る間にグラスも中のカクテルも凍っていく。

「間違いないと思うよ」

にっと笑うと少年はわあおと笑った。

お互い粋だ。


「俺様はスルム・シヌフ・ソリュジュン。よろしく」

取り敢えず名前だけ紹介し合うと、オリシアが男たちを親指で指す。

「何か怨みでもかってるのかい?」

「いや。ちょっとばかり有名なだけさ」

男たちは今にも掛かってきそうにスルムを睨んでいた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る