サイクロンシッフェ

第82話

扉が開き、興奮のざわめきが緊張のどよめきに変わる。


あっ!とアスラットが立ち上がった勢いで椅子が倒れた。

場の雰囲気を変えた人物は男たちを素通りして、キセキたちのテーブルの前で止まった。


「あんた…」

「よぅ」

にやりと笑い首を傾けるとアップにした黄緑色の髪が揺れた。


「さっき…あたしに加勢したのは、お前さんかい?」

足を組み、カクテルを飲んでオリシアが聞いた。


「そう、俺様。お前ら見なさすぎる顔ぶれだな」

少年は煙草をくわえると指先で火を点けた。

手の甲に刻印が浮かび出た。

「こういうもんだけど、お前らは?」

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