第75話

悪戯っぽく笑うアリウスにオリシアは目を見開いた。

「――知っていたのか」

「噂だけですが。軍事国ですよね?争いに巻き込まれるの嫌なので、そういう国は避けてまして」

「その方がいい。あたしも無関係な人間を巻き込むのは忍びない」

あと、身元を調べたりするのが面倒だというのは飲み込んだ。


ウエイトレスが食前酒を運んできた。

「酒だー!」

「あたしとアリウスだけな」

「え~~」

キセキはぶっと噴いたし、アリウスもくすくす笑った。

アスラットとオリシアの掛け合いにサナトレも笑った。

その頭をオリシアは優しく撫でた。

「確認しないで注文したけど、酒、平気だよね?」

「並ですかね」

年長組もにっと笑い合った。

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