第43話

隣には足を投げ出して、ちょこんとサナトレが座っていた。

二人の後ろには魚が数匹ぐったりしていた。


キセキも向こう岸で眠たそうに即席の枝竿を吊るしている。

まだ二匹しか釣れていない。


アスラットは数百メートル離れた所にちまっと見えるだけ。

時々、オリシアの様子を見に来ては、「…ビギナーズラック、怖ぇ」呟いて去っていく。


あまり釣れていない模様だ。


ぴくっと竿が動く。

ひゅっとオリシアは手を振った。

普段重い剣を扱っているので、竿くらいは朝飯前だ。

びちゃっ。後ろに魚が落ちた。

「わぁ…」

嬉しそうに笑い手を叩くサナトレににっと笑みを返す。


先にキセキが戻ってきて、焚き火の準備をし始めた。

すでに魚には棒が通してあった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る