第201話
そんなことないのに
勘違いしてるんだよ・・・
まだ間に合う
裕の声を聞いてたらじっとしてられなくて
長椅子から腰を上げて裕の目の前に立った
仁王立ちみたいだったかも
「それ、永久とかに言った?」
「うん、
医者になるかも
ってだけだけど
隼人は
お前に命を預けるとか出来ねぇ
って笑ってたなぁ」
「あたしは、裕なら命預けれるけどね」
「そうなの?」
うんとだけ返して
思ったことを口にする
「裕は永久たちに一緒にいたいって
言ったらいいと思う
永久たちが、裕が医者だからもうつるまない
関わらないって思わないと思う
まぁ、関わるなって言っても無理だと思うけどさ」
「・・・」
「あたしは永久じゃないし、隼人でも無い
もちろん、裕になってみることも出来ないけど
あたしも裕達と一緒にいたいよ
あたしはそう思う」
いつまで一緒にいられるか分からない
あたしはその姿を見せたら終わり
そんなの分かってるから
あたしの全てを知られるまで
いや、決着が着くまでは黙ってたいな
巻き込みたくないから
その時はもう一緒に笑ってくれないかな
「波流ちゃん」
「ん?」
波流ちゃんはほんとに面白いね
そう言って笑う顔は何だかありのままの裕だと思った
誤魔化すように笑ってない
本音を隠してなんか居ない
本当の裕
「雨降ってきたね」
「うん、晴れるといいね」
裕の頬にひとつの雨が流れた
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