第185話
裕知らないでしょ
もっと酷いところにあたしはいるんだよ
永久だって、叶斗だってみんな知らない
本当のあたし
守られるより守る側にいるあたし
離れることにも慣れてるんだよ
「ちがうよ、波流ちゃん」
裕の声で少しビクッとした
口に出してたかも
なんて思ったけど
良かった聞こえてなかったみたい
「俺の言い方が悪かったね」
今度は覚悟を決めた真剣な目
いつものように笑ってない
「波流ちゃんはここにいていいんだよ
っていうかいてほしいかな・・・
でもね?何も知らなくていいんだよ
知ろうとするのはいいんだけど
波流ちゃんが傷ついて欲しくない」
だから、居なくならないで
勝手にごめんね
ここ最近口にするのはいつも謝罪の言葉
裕を苦しめてるのはあたしかもしれない
でもね、裕
「無知って怖いんだよ」
思い出すのは数ヶ月前の出来事ばかり
もう誰も傷つけたくなかった
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