第170話
「お前が信じないでどーすんだよ」
頭上から柔らかい声がふってくる
「…わかってる」
わかってるんだけど、
"あのとき"の光景を思い出して自然とからだが震える
弱いなぁ
弱すぎて総長なんてやってられないよね
守るなんて…言えないよ
拳を自然と強く握った
そんな手を優しく包まれる
「大丈夫だ」
顔をあげて目が合うのはあの永久
あまり笑わないくせに
いまはこの笑顔が安心する
「あと…」
ガチャ
永久がすっとあたしを抱き締めたままドアを開ける
だんだんと少し遠いところから階段を上る音が聞こえる
「あいつら戻ってきたぞ」
だから、大丈夫だ
なんて強く優しく抱き締められた
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