第169話

「あたしが…!!!」







"この喧嘩を終わらせる"







何て言えたらいいのに








喉から言いたいことが出てこない






いってしまったらこの関係は終わってしまう








言えないよ









永久の目をそらしてしまいそうになる









はぁ、なんて永久がため息をはくから








肩が少し自分でも上がったのが分かった









「お前が行ったら、叶斗は動けねーぞ」









「っ…」









わかってる








叶斗ならあたし優先で考えて行動するはず








足手まといになんてなりたくない









でも…









「お前は、叶斗たちが負けるとなんて思ってんのか?」








口角が少し上がってバカにしたように笑う








何でこんなときに笑うんだよ





じっと永久を見れば体がバランスを崩して暖かい体に包まれる







永久があたしの腕をひっぱったからだって理解するのにそんなに時間はかからなかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る