第165話
カンカンカン
階段を上る音が響く
「もう少しだから!!」
楓が後ろから裕を支えて声をかけてくれる
「裕…大丈夫?」
裕に肩を貸して階段を上る
隼人と叶斗のお陰で追っ手はない
「ふふ、大丈夫だよ
思ってるより痛くないから」
あのときは一瞬揺れたけどなんて冗談っぽく笑う
「わかった、なにかあったらいってね」
優しいねなんて、裕は笑う
裕…違うよ
あたしは優しくなんてない
本当の自分を知られるのか怖くて
裕を守れなかったんだから
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