第77話

「んな事いいから降りろ」







バイクに腰掛けたままのあたしの目の前に永久が立ってる







「いや、永久がそこにいたら降りれないよ」






あたしの着地点に永久がいるからね






足をふむどころかこけるんじゃない?






なんてもんもんと考えてたらまた体が浮いた






「ちょっ!」






永久の隣に降ろされる






「顔赤いな」







また笑われた






「そんなことない!てか、抱き上げるの禁止!」






「あ?」






あたしの言ったことをスルーされたんだけど







「…そんなことより、たぬきいる!」






さっき居たとこを指さすと、2匹に増えてた







「2匹いる!」





「いや、3びきだろ」







「え!どこ!」






すっと永久があたしの隣に立ってあそこって指さして教えてくれる

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