第13話

急に音を立てて黄緑くんが席を立つ






「しゃーないなぁ!




ほな、お前ら席ずれてくんね?」







チラッと目だけ向けて

周りの席の人達に声をかける








その後は叶斗と話すだけの彼

動く気配なさそうなんだけど・・・





そう思ってたのもつかの間で



みんなそそくさと席を移動しだす








その姿に少しびっくりした













「ほな!




こっちにおいで、波流ちゃん!」








あたしの一つ前の席に移動した黄緑くんが



にっこにこの笑顔で

ぶんぶんと手がちぎれるんじゃないかぐらい

手招きされた









あたしはその姿に少し笑いながら席に向かった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る