第46話

台風が接近していた。


風がヒュルヒュルと音を立てて吹いている。


眠りから覚めたエイジは、ハヤテを起こした。

「んー、何~?」

「今日、何日?」

「…27日」

「そうか」

エイジは昨日の服を脱ぎ、新しい服を着た。

柔軟剤の香りがハヤテのところまでした。

「何やってんだ?」

「決まってるだろ。アヤのとこにいくのさ」

至極真顔で言われ、ハヤテは言葉に詰まる。

「どした?お前、変だぞ」

そう言いエイジはいつものように部屋を出ていく。


変なのはエイジだよ!


ハヤテも急いで着替え、エイジの後を追う。

歩きながらコウヤに電話した。

「兄さん、アヤの病室にきて。エイジが何か変なんだ」

ハヤテは通話を終えると携帯自体の電源も落とした。


病室以外では別に携帯電話の使用は通話以外ならば制限されていないのだが、ハヤテは携帯電話の存在自体が邪魔だった。

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