第36話
アキは手の平を上に向け、小招いた。
ユウヘイはボクシングの構えをとりながらトントンと前へ進みパンチを繰り出す。
かわされるのは想定内なので、2撃目も続けて繰り出す。
その手を掴まれて下げられ足を払われよろめいた。
もう片方の足も払われ尻餅を付いた。所謂柔道の足払いだ。
「はい負けー」
アキはニシシと笑っている。
この――!!
すぐさま立ち上がり大振りのパンチをするとアキは上半身を折った。
つんのめる形になったユウヘイの太股と肩を掴むと地面に投げる。
「ッ!!」
背中を痛がってる間もなく、ユウヘイは転がって逃げた。
コンクリートの砕ける音がした。アキのパワーを込めたパンチは地面を抉っていた。
「上出来」
アキはまた笑った。
完全に遊ばれていた。
遊びの中に殺気がある。
チキショー……
立ち上がるのを待ち、アキは指を弾いた。
瞬時に避けたが、頬を掠めた。
「焦弾。スコーチショットっていうんだ…当たった物を焦がす弾丸」
スコーチショット…
傷口に触れると刺すように痛んだが血は出ていなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。