第14話

少女は庭園跡地に建てられた温室に消えた。

ハヤテも怯むことなく温室に入る。

たくさんの花や観葉植物が咲く室内を少女を探して歩く。

「広いわね。マヤ姉がさら地にしたんでしょう?」

カサカサと葉の擦れる音がする。

「ああ…とても大きな力だった」

「力だけはね。気に入らないわ。ユウヤは特別な思い入れがあったみたいだけど」

声は移動する。

その度にハヤテは顔をキョロキョロさせた。

「役立たずで邪魔だった」

「仲間だったのか?」

「一緒に育った…それだけよ」

不意に上から声が降ってきて見上げる。

骨組みの太い鉄骨に少女が足をぶらつかせて座り、見下ろしていた。

不敵に笑う口。細められた目。

「……君は?」

「スイ」

「スイ…」

スイはすとんと目の前に降りてきた。

「サトミ家殲滅アサシン」

「な?っ!?」

ピタリと喉元に手刀が寸止めされ、ハヤテは初めて危機感を持った。

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