第10話

速い!

コウヘイは白銀髪の少年のパンチをギリギリでかわす。

耳元でビュンと風が唸った。

2撃目もなんとかかわした。

殺気が伝わってくる。


なら、こっちも…


2撃目の腕を掴み胸を狙い膝蹴り。

かわされても次がある。

少年はかわすことなく、もう片方の手で膝を掴んできた。

プツッ。少年の細い指が食い込む。

「いっ!!!」

歪む顔、止まる足、緩む手。

少年は手を払うと、コウヘイの喉を強く突いてきた。


「!!」

一瞬、呼吸が止まり、目眩がした。

少年に突き飛ばされて、コウヘイは尻から落ちた。

激しく咳き込む。


強い……訓練されてるような…


膝も痛い、喉も痛い。

憎まれ口も叩けなかった。

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